応用情報技術者試験(AP)平成30年度春期午前問題を振り返ってみた パート② | 文系出身だけどシステムエンジニアに就職してみた

応用情報技術者試験(AP)平成30年度春期午前問題を振り返ってみた パート②

平成30年度春期 午前問9

プロセッサの高速化技法の一つとして、同時に実行可能な複数の動作を、
コンパイルの段階でまとめて一つの複合命令とし、高速化を図る方式はどれか。

ア:CISC
イ:MIMD
ウ:RISC
エ:VLIW
 

解答

正解:エ
 

正解を導き出すキーワード

「まとめて一つ」
 
それぞれの用語の説明は以下の通りです。

CISC
Complex Instruction Set Computerの略。
複雑で多機能な命令セットでコンピュータを構成する設計方法。

MIMD
マルチプロセッサの処理方式の一つで、プロセッサごとに異なる命令を並列に実行させる方式。

RISC
Reduced Instruction Set Computerの略。
CPUに与える命令を短く固定長化し、専用の論理回路で高速に実行できるようにした命令セットで
コンピュータを構成する設計方法。

VLIW
マイクロプロセッサ(MPU/CPU)の設計様式の一つで、依存関係にない複数の命令を
一つの命令としてまとめて投入し、複数の実行ユニットで並列に実行する方式。

まとめて一つというキーワードが出てきたら「VLIW」を選ぶという直感的な判断で良い問題です。

高速化というキーワードで判断してしまうと、「RISC」を間違えて選択する可能性があります。



平成30年度春期 午前問10

NANDフラッシュメモリに関する記述として、適切なものはどれか。

ア:バイト単位で書込み、ページ単位で読出しを行う。

イ:バイト単位で書込み及び読出しを行う。

ウ:ページ単位で書込み、バイト単位で読出しを行う。

エ:ページ単位で書込み及び読出しを行う。

解答

正解:エ
 

正解を導き出すキーワード

「単位」
 
NANDフラッシュメモリは、何単位で書込み、読出しを行っているのか調べてみました。

書込み
情報の書き込みは、量子トンネル効果により電子を浮遊ゲート内に
注入することで行われる。回路基板であるN型半導体を接地電位にし、
微小な電流によって制御ゲートに書き込み電圧を印加する。浮遊ゲート内に
蓄積された電子が情報を記憶する。書き込みはページ単位で行われ、
同一ページ内の全てのセルに対して、同時に制御ゲートに
書き込み電圧を印加することで書き込み動作が行われる。

読出し
ページ単位で読み出し動作が行われる。
選択しないセルの制御ゲートに電圧をかけ導通状態にする。
選択したセルの浮遊ゲートに電子がある一定量ある場合にはソースと
ドレイン間に電流があまり流れず、この状態が”0″とされる。
また、浮遊ゲートに電子がある一定量ない場合にはソースとドレイン間に
電流が比較的流れ、この状態が”1″とされる。

wikipediaのNAND型フラッシュメモリ項目の基本動作より引用。

 
よってNANDフラッシュメモリは、
ページ単位で書込み、読出しを行っている事が分かります。



平成30年度春期 午前問11

メモリインタリーブの説明として、適切なものはどれか。

ア:主記憶と外部記憶を一元的にアドレス付けし、主記憶の物理容量を超えるメモリ空間を提供する。

イ:主記憶と磁気ディスク装置との間にバッファメモリを置いて、双方のアクセス速度の差を補う。

ウ:主記憶と入力装置との間でCPUとは独立にデータ転送を行う。

エ:主記憶を複数のバンクに分けて、CPUからアクセス要求を並列的に処理できるようにする。
 

解答

正解:エ
 

正解を導き出すキーワード

「並列的」
 
「並列的に処理する」というキーワードでエを選択することが出来ます。

もし、並列的という表現が他の選択肢に出てきたときは、複数に分けているという表現で区別できます。




平成30年度春期 午前問12

USB3.0の特徴として、適切なものはどれか。

ア:USB2.0は半二重通信であるが、USB3.0は全二重通信である。

イ:WirelessUSBに対応している。

ウ:最大供給電流は、USB2.0と同じ500ミリアンペアである。

エ:ピン数が9本に増えたので、USB2.0のケーブルは挿すことができない。
 

解答

正解:ア
 

正解を導き出すキーワード

「全二重通信」
 
USB3.0は全二重通信なのでアが正解です。

WirelessUSBは無線接続の通信技術、
USB3.0は無線接続の通信技術のため対応していません。

また、USB2.0の500mAからUSB3.0では900mAまで最大供給電流が引き上げられています。

USB2.0のケーブルは下位互換があるため接続することは可能です。
但し、理論上10倍近くある転送速度の向上は期待することが出来なくなります。



平成30年度春期 午前問13

PCをシンクライアント端末として利用する際の特徴として、適切なものはどれか。
 
ア:アプリケーションに加えてデータもクライアント端末にインストールされるので、
効率的に利用できるが、PCの盗難などによる情報漏えいリスクがある。
 
イ:クライアント端末にサーバ機能を導入して持ち運べるようにしたものであり、
導入したサーバ機能をいつでも利用することができる。
 
ウ:クライアント端末の機器を交換する場合、アプリケーションやデータのインストール
作業を軽減することができる。
 
エ:必要なアプリケーションをクライアント端末にインストールしているので、
サーバに接続できない環境でも、アプリケーションを利用することができる。
 

解答

正解:ウ
 

正解を導き出すキーワード

「インストール作業を軽減」
 
シンクライアント端末では、アプリケーションやデータがクライアント側ではなく、
サーバ側にインストールできるため、これまでクライアントごとに行っていたインストール作業が
管理者側で一括で実施することが可能となり、作業軽減につながります。




平成30年度春期 午前問14

物理サーバのスケールアウトに関する記述として、適切なものはどれか。

ア:サーバのCPUを高性能なものに交換することによって、サーバ当たりの処理能力を向上させること

イ:サーバの台数を増やして負荷分散することによって、サーバ群としての処理能力を向上させること

ウ:サーバのディスクを増設して冗長化することによって、サーバ当たりの信頼性を向上させること

エ:サーバのメモリを増設することによって、単位時間当たりの処理能力を向上させること
 

解答

正解:イ
 

正解を導き出すキーワード

「スケールアップとの違い」
 
似たような用語で「スケールアップ」という単語があります。

スケールアウトと同じく、処理能力を向上させることを目的としていますが、
性能を向上させることで処理能力を向上させます。

なので、処理能力ではなく信頼性を向上させようとしているウはまず選択肢から外れ、
ア、エは性能を向上させようとしているので選択肢から外れ、消去法で答えを導き出すことが出来ます。




平成30年度春期 午前問15

フェールソフトの説明として、適切なものはどれか。
 
ア:システムの一部に故障や異常が発生したとき、データの消失、装置の損傷及びオペレータに
対する危害が起こらないように安全な状態に保つ。
 
イ:システムの運用中でも故障部分の修復が可能で、24時間365日の連続運転を可能にする。
 
ウ:装置の一部が故障しても、システムの全面的なサービス停止にならないようにする。
 
エ:利用者が決められた順序でしか入力できないようにするなどして、単純なミスが起こらないようにする。
 

解答

正解:ウ
 

正解を導き出すキーワード

「ソフトとセーフの違い」
 
ここでは、フェールソフトとフェールセーフの違いが分かっていれば正解が導き出せます。

アかウどちらかが答えというところまでは大体絞り込めると思うので、セーフ=安全と覚えておいて、
今回はソフトと聞かれているので、ウが正解といったように絞り込んでいくことが出来ます。



平成30年度春期 午前問16

4種類の装置で構成される次のシステムの稼働率は、およそ幾らか。
ここでアプリケーションサーバとデータベースの稼働率は0.8であり、
それぞれのサーバのどちらかが稼働していればシステムとして稼働する。
また、負荷分散装置と磁気ディスク装置は、故障しないものとする。

ア:0.64
イ:0.77
ウ:0.92
エ:0.96
 

解答

正解:ウ
 

正解を導き出すキーワード

「稼働率は動いてない確率を計算する」
 
動いている確率を計算しようとするより、動いていない時間を計算する方が簡単な気がします。

今回はどちらかが稼働していればいいという条件なので

1 – 0.8 = 0.2
1台が動いていない確率は0.2

0.2 × 0.2 = 0.04
2台とも動いていない確率は0.04

それぞれ2台ずつあるので、0.04 × 2 = 0.08

動いていない確率が求められたので、1から0.08を引くと0.92になります。

答えはウの0.92です。




平成30年度春期 午前問17

三つのタスクA~Cの優先度と各タスクを単独で実行した場合のCPUと入出力(I/O)装置の動作順序と処理時間は、
表のとおりである。
優先順位方式のタスクスケジューリングを行うOSの下で、三つのタスクが同時に実行可能状態になってから、
タスクCが終了するまでに、タスクCが実行可能状態にある時間は延べ何ミリ秒か。
ここで、I/Oは競合せず、OSのオーバーヘッドは考慮しないものとする。
また、表中の()内の数字は処理時間を示すものとする。

ア:6
イ:8
ウ:10
エ:12

解答

正解:ウ
 



平成30年度春期 午前問18

セマフォを用いる目的として、適切なものはどれか。

ア:共有資源を管理する。
イ:スタックを容易に実現する。
ウ:スラッシングの発生を回避する。
エ:セグメンテーションを実現する。
 

解答

正解:ア
 

正解を導き出すキーワード

「共有資源」
 

セマフォとは

計算機科学において、並列プログラミング環境での複数の実行単位(主にプロセス)が共有する資源に
アクセスするのを制御する際の、単純だが便利な抽象化を提供する変数または抽象データ型である。(wikipediaより引用)

共有資源にアクセスする際に排他制御をするときに、あと何人使えるかといった
情報を分かりやすくしたものと考えると理解しやすいです。



東京でシステムエンジニアをしています。
話題になっていることや気になるガジェット、
趣味の野球、競馬、競輪について書いていきます。

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